使用方法
タフトレース使用方法より効果的に使用するにはどうすればいいの?
タフトレースは排出性を向上させる為に高流動デザインを採用しています。
よって通常行われる[計量一射出]の繰り返しではその性能を十分に発揮できません。下記の方法にてご使用下さい。
1.スクリュ-は前進限定位置を保持
洗浄する樹脂を排出後、スクリュ-を前進限定位置に前進させます。
2.背圧による押出吐出
背圧をかける準備ができたら、ホッパーにタフトレースを入れて、スクリュ-を回転させます。
この時、「樹脂の圧力によりスクリュ-が後退しない程度の背圧をかける」のが重要なポイントです。理由1 従来の洗浄剤は、粘度の高い樹脂をベースにして「力」で洗浄しています。タフトレースの洗浄力は、タフトレース自体の極めて優れた溶解力・界面活性力より発揮されます。剥離した樹脂を取り込みながら洗浄を進める為、スクリュ-の回転が必要なのです。
理由2 「成形機は、その構造上スクリュ-先端部分の洗浄が難しい」のですが、先端部の力が掛かりにくい部分のクリアランスを極力狭くする事で、洗浄力が高まります。
■ノズル部分の汚れが取れにくい時
背圧を計量できる程度に下げ、2~3ショット成形すると速く洗浄できます。タフトレースは、流動性・離型性に優れており、成形しながら洗浄状況を確認できます。流動性が良いので、オーバーパックにならないよう御注意下さい。成形上問題なければ、ショートモールドで成形するほうが使用量を節約でき、効果的です。3.タフトレースの排出
タフトレースは、優れた自己排出性を有します。対金属剥離性が良い為、スクリュ-の回転だけで大部分が排出されます。
従って、次に置換する成形樹脂の種類を選ばず、透明タイプ(GPPS・AS・PMMA 等)の樹脂にも素早く置換できます。POINT 使用温度は低い方が残留量が少なく、速く排出されます。背圧による押出中の最終段階で、断続的に排出される事があります。特に使用温度が高い時、2~3度断続的に排出されますので、排出を十分に確認後、次の成形樹脂でパージして下さい。